第15章 ストレス反応

杉浦美雪は杉浦啓介の腕の中からひょいと顔を出し、焚き火越しに杉浦杏奈を見た。

黒いスポーツブラが身体に張りつき、肩甲骨の稜線が火の明かりに浮かび上がる。翼をたたんだ鷹みたいだ。

美雪の視線が数秒、そこに留まる。

「お姉ちゃん、すごーい。脱いだら絶対トレンド入るよね?」

場が、すっと静まった。

美雪は言葉を重ねる。

「お姉ちゃんってスタイルいいもん。前に監督が『高級娼婦役で出てほしい』って言ってたの、分かる。ほんと完璧」

にこり。毒のない顔で笑ってみせる。

「お姉ちゃん、最初からこうなるの分かってたんじゃない? だからわざと、こんなセクシーにしてきたんでしょ」

空気が、妙に粘...

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